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陰暦(太陰暦)

【陰暦】
陰暦(いんれき)とは、太陰太陽暦(たいいんたいようれき)=太陰暦(太陰暦)のことで、月の公転期間を基準にした暦法のこと。朔望月をもとにして日を数えるので一年は約354日となり、季節の推移に合わなくなる(イスラム暦がその例)。現在、世界の共通暦となっているグレゴリオ暦(日本では1872年=明治5年に採用し、同年12月3日を1873年1月1日とした)は、太陽暦(太陽の黄道上の運行、すなわち季節の交代する周期=太陽年をもとに作られた暦)の一種で、一年が太陽年とほぼ等しい。

  • 睦月(むつき:陰暦正月の異名。季:春)
    正月には身分の上下なく、また老いも若きもお互いに往来して拝賀し、親族一同集まって娯楽宴する睦び月であるという意が訛って「睦月」になった。
  • 如月(きさらぎ:陰暦二月の異名。季:春)
    「衣更着」とも書き、まだ寒さが残るこの時期は衣を更に重ね着することから「きぬさらにき月」と言ったのが短くなり、この名がついた。
  • 弥生(やよい:陰暦三月の異名。季:春)
    古来から「木草弥生(きくさいやお)い茂る月」つまり草木がいよいよ生い茂る月の意で、「きくさいやおい月」が詰ってヤヨイとなった。
  • 卯月(うづき:陰暦四月の異名。季:夏)
    卯月とは「卯の花月」の略で、卯の花とは初夏の頃に花を咲かせる空木(うつぎ=ユキノシタ科の落葉低木)の花のこと。旧暦でこの時期に咲くことに由来してこの名がついた。
  • 皐月(さつき:陰暦五月の異名。季:夏)
    皐月は早月とも書き、田植えが盛んな時期であることから、早苗を植える月の意で早苗月(さなえづき)と言われていたのが略され、サツキとなった。
  • 水無月(みなづき:陰暦六月の異名。季:夏)
    水を田に注ぎ入れる「水の月」の意(水な月の「な」は格助詞「の」で「水の月」の意)。無は「ない」の意ではなく、本来は水の月の意味であるという説の他、梅雨も終わって水も枯れ尽きるからという説がある。
  • 文月(ふみづき:陰暦七月の異名。季:秋)
    7月7日の七夕行事に、詩歌を牽牛・織女の二星に献じたり、書物を開いて夜気にさらす風習があることからこの名がついた。
  • 葉月(はづき:陰暦八月の異名。季:秋)
    木の葉が紅葉して落ちる月、つまり「葉落ち月」が訛って葉月と呼ばれるようになった。
  • 長月(ながつき:陰暦九月の異名。季:秋)
    「夜長月」の略で、秋の夜長の頃といった意味からこう呼ばれるようになった。
  • 神無月(かんなづき:「かみなづき」の転で陰暦十月の異名。季:冬)
    旧暦の10月には全国の神々が出雲大社に集まり、男女縁結びの相談をするという言い伝えから、この時期には各地の神々が留守になる(神去り月)という信仰に由来してこう呼ばれている。逆に神の集まる出雲国(今の島根県)の陰暦十月の異名は「かみありづき(神在月/神有月)」。
  • 霜月(しもつき:陰暦十一月の異名。季:冬)
    文字通り「霜が降りる月」であるため。
  • 師走(しわす:陰暦十二月の異名。「しはす」とも。季:冬)
    一年の終わりであるこの時期は最も忙しく、師匠といえども趨走(すうそう=ちょこちょこ走る)するので「師趨(しすう)」と呼ばれ、これが師走となった。また、年の極(きわ)まる月の意で「極月(ごくげつ)」、冬至後の第三の戌の日に行う、猟の獲物を先祖や神々にまつる行事のことや年の暮れ、年末のことを臘(ろう)ということから「臘月(ろうげつ)」とも。

六曜の由来と意味

【六曜の由来】
元々は中国で発生した時刻の吉凶占いで、江戸時代の終わり頃から人々の間で流行し、いつしか暦に記されるようになって、現代に至っていると言われている。



【六曜の意味】

  • 先勝(せんしょう)
    「先(さき)んずれば勝つ」の意で、早ければ吉。万事朝から昼までにすれば障りなし、とされている。
  • 友引(ともびき)
    「凶事に友を引く」の意で、午の刻(正午頃)は特に悪く、この日の葬式は大いに忌(つつし)むべし、とされている。
  • 先負(せんぶ)
    先勝の逆で「先んずれば負ける」の意。万事朝から昼までが悪く、昼過ぎからは吉とされている。
  • 仏滅(ぶつめつ)
    「仏(ほとけ)も滅亡するような最悪の日」の意で、移転・開店をはじめ、何事も忌む日とされている。
  • 大安(たいあん)
    「大いに安し」の意で、旅行・婚礼など万事において吉日のめでたい日とされている。
  • 赤口(しゃっこう)
    元々、陰陽道(おんみょうどう)でいう凶日のひとつで、午の刻(正午頃)だけが吉、朝夕は凶で、特に祝い事は大凶とされている。

時間と十二支

十二支は元々12か月の順序を示すための符号として生まれたが、その後、中国の戦国時代(紀元前480〜247年)の頃より、誰にでも覚えやすく、字が読めない人にもわかるように、動物をあてて呼ばれるようになったと言われている。
昔は、24時間を12に区切り、十二支をそれぞれの時刻に当てはめていた。
図のように午前11時から午後1時(13時)までを午の時刻としたので、現在でも「午前」「午後」「正午」といった言い方が使われている。他に、「子の刻参り」や「丑三つ時」などという言い方も今日に残っている。

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