記事一覧

コーヒー史・喫茶店のルーツ

わが国で最初にできた本格的は喫茶店は、鄭永慶(ていえいけい)による「可否茶館」(こーひーさかん)で、1888年(明治21年)東京下谷黒門町で開店した。
西洋風にペンキをぬった外装にガス燈を灯し、当時としてはかなりモダンなつくりだった。

当時のコーヒーの値段は1杯が1銭5厘、ミルク入りだと2銭で、かけそば1杯が8厘の時代としては、かなりハイカラだった。

しかし、約4年後にはなぜか店を閉めてしまい(一説には、その豪華さに当時の日本人が馴染めなかったためと言われている)、この日本で喫茶店が定着しはじめるのは、明治35年以降のことで、喫茶店の先駆者として、日本のコーヒー史にあるのは「カフェ・プランタン」で、明治44年3月に東京の銀座にオープンしたとあり、造作:古宇田実・岡田信一郎両氏の指導で改造し、当時若者だった洋画家の青山熊治ら手伝ったとされている。

この洋画家の青山熊治こそが、現在の「珈琲の青山」の青山社長の叔父さんなのである。コーヒーに魅せられた洋画家の叔父さんの血統が、現在の青山社長につながっているとは面白い。

私が、大好きでよく利用するコーヒー店「ドトールコーヒーショップ」、その創業者がコーヒーに魅せられて、18歳でコーヒー豆焙煎卸の会社に入社したのは昭和31年(1956年)というから、喫茶店というものが日本に定着しはじめた、そのずっと後のことになる。翌1957年(昭和32年)、彼はその会社が初めて出店する直営喫茶店の店長に抜擢された。昭和32年といえば、その5月には東京・有楽町に「そごう百貨店」がオープンしている。

「ドトールコーヒーショップ」といえば、現在ではすっかり定着しているセルフスタイルのコーヒー店の一つだが、日本で初めてのセルフスタイルのコーヒー店として誕生したのは、この「ドトールコーヒーショップ」で、1980年(昭和55年)のことだった。

コーヒー歴史年表

COMMENTS