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コーヒー発祥の地・エチオピア

世界で最も古い国の一つであるエチオピアが、その発祥の地とされている。

自然森の中で何千年にもわたって生息し続けてきたエチオピアのアラビカ・コーヒー。その語源も、アビシニア高原の西南部のKaffa(カファ)地方の名に由来するという。

このエチオピアでコーヒーが発見されたのは3世紀のことだった。
ある日、山羊飼いのカルディは、低木になっていた野生の
“赤い実”を食べた後の山羊たちが、いつもより元気なことに気が付いた。カルディはこのことを僧侶たちに伝えた。すると、僧侶たちは、自分達もその“赤い実”を食べ、結果、長時間にわたる祈りの際の眠気覚ましに効果的であることを実証してみせたという。

この不思議なエネルギーをもつ“赤い実”の話は、瞬く間に近隣地域に広まり、アラビア半島からヨーロッパへ、そして中南米へと渡って世界中に広まっていった。

アフリカ大陸の中で唯一独立を貫き通した最古の歴史を持つ国、エチオピアでは、古来から伝わるコーヒーの飲み方である「コーヒー・セレモニー」が現在も日常的に行われているという。今日では、世界各国に伝播し多様な飲み方があるコーヒーだが、この「コーヒー・セレモニー」は、日常の生活に感謝する意を示す表現として、唯一エチオピアにのみ残る貴重な文化として、今に受け継がれている。

エチオピア連邦民主主義共和国、この国で収穫されるコーヒー豆は「モカ」の名で知られている。アラビア半島にあるモカ港から輸出していたので、その名が付いた。深焙煎でコクと苦みの強いコーヒーを好む私は、ミディアム・ローストで、軽く酸味の強い「モカ」はあまり飲まないが、エチオピアの歴史と自然の美しさを思う時、この「モカ」を味わいたくなる。

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