ワインdiary - 沖縄・石垣島の古酒43度『いりおもて』

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沖縄・石垣島の古酒43度『いりおもて』

八重山銘酒、請福(せいふく)酒造の琉球泡盛『いりおもて』。

東洋のブランデーと呼ばれ、琉球王朝時代には薬用酒として日本国に献上されていたといわれる泡盛だけど、泡盛というと、かなりキツくて飲みにくい感じだから今まであまり進んで飲むことはなかった。それが、この泡盛を飲んだ途端、考え方が一変した。

社員旅行の二日目、午前中は西表島を観光したんだけど、由布島へ行く前に小さなバスターミナルに立ち寄った。トイレ休憩だけのつもりが、ここにしかないというお土産物がけっこうあって、試飲試食しながら、ついつい見入ってしまった。

この泡盛『いりおもて』もその一つで、試飲してみると、これが思いのほか飲みやすくてビックリ!ほんのり甘くてまろやかで、43度とは思えないほど。試飲用のお酒の側には黒糖(試食)がおいてあって、お店の人いわく、その黒糖をちょっぴり口に含んで、この『いりおもて』をストレートでキュッとやるのがこの泡盛のウマい飲み方なんだそうだ。通常、泡盛といえばロックや水割り等で飲まれることが多いけれど、この泡盛は、43度でキツいんだけどコクがあってまろやかだからストレートでも全然気にならなくて(飲みにくくなくて)、それどころかほんとにおいしい!と感じた。
『いりおもて』は、西表島にしかないとのことで、そう言われると、これは買っとかなきゃ!という気になってしまって思わず買っちゃったけど、あとで検索してみたらネット通販でも手に入るモノだったのね。

古酒『いりおもて』が西表島にしかないわけ
それは、西表島の水が仕込み水に使われているから。
『いりおもて』は他でも(例えばネットでも)手に入るけど、『いりおもて』の仕込みに使われる西表島の水は西表島にしかないものね。
聞くところによると、西表島には酒屋(酒造所)が一軒もないらしく(そういえば西表島にはタバコ屋もタバコの自販機も船の待合所等にはなく集落まで行かなくちゃならないらしい)、この『いりおもて』を製造している石垣島の請福酒造は、西表島の人たちからの、自分たちの島の水を使った泡盛を作ってほしいという依頼を受けて、この泡盛を造ったんだそうだ。
ほんのり甘みを感じるという西表島に湧き出る水を使って造られた『いりおもて』だからこそ、この泡盛を口にすると、ほのかに甘みを感じるのかもしれない。仕込み方は、請福酒造の「自然仕込み」と変わらないそうだが、珈琲が、入れる水によって味が変わるように、酒も水が違えば味も異なるものなのだと改めて感じた。
『いりおもて』には、この43度のものの他に度数の低いものもある。ちなみに、請福酒造の『請福』という銘柄の泡盛も、とても飲みやすくて、ホテルの宴会でも出て来てた。石垣島内で行ってみた居酒屋やスナック等にも『請福』は置いてあって、店の人の話によると、『請福』はポピュラーなものらしく、それと並んで『八重泉』も飲みやすくて人気だとのことだった。

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