よく耳にするのは、カルネアデスではなく、カルネアディスの板。これは要するに“究極の選択”についての例え話的なもので、これを話題にしたブログ等はいろいろあるけど、はっきりした何かに基づいた文献というのがなかなか無くて、この“カルネアディス”を“カルネアデス”で探したら…あった!
カルネアデスというのは、ギリシャの哲学者のことだったのね。
*カルネアデスの板
カルネアデスの板(かるねあですのいた、Plank of Carneades)は、古代ギリシアの哲学者、カルネアデス(Carneades)が出した問題といわれる。「カルネアデスの舟板」ともいう。
紀元前2世紀のギリシャで、船が難破し、乗組員は全員海に投げ出された。ある男が命からがら、一片の板切れにつかまったが、そこへもう一人、同じ板に掴まろうとする者が現れた。しかし、二人も掴まれば「板が沈んでしまう」と考えたその男は、後から来た者を突き飛ばして、おぼれさせてしまった。男は助かり、この事で裁判にかけられたが、罪には問われなかった。
日本の法律でいえば刑法第37条の「緊急避難」に該当する。
ミステリーでは法廷物で引用されることが多々あり、中でも有名なのが松本清張の『カルネアデスの舟板』である。また、漫画『金田一少年の事件簿』の中の「悲恋湖伝説殺人事件」は、このテーマを元に描かれている。(ウィキペディアより)
*カルネアデス
カルネアデス(Carneades、紀元前214年 - 紀元前129年)は、古代ギリシアの哲学者。カルネアデスの板(Plank of Carneades)という問題を出したといわれる。
クーリナで生まれ、アテネに来て哲学を学んだ。急進的な懐疑主義者でアカデメイアの学頭だった。著作はないが、弟子のクレイトマコスなどによって伝えられている。(ウィキペディアより)
*カルネアディスの板
自分の世界を守るために、他の世界を犠牲にしてしまう。そのような状況が、多々起こっているようです。そして、このような事態はすでにギリシアの哲学者カルネアディスによって問題提起されています。「船が難破して溺れかけている二人の人物が、波間に一枚の板切れを見つけたとします。しかし一人がつかまる分には問題無いが二人では沈んでしまいそうな場合、一方が助かるために他方を排除、すなわち溺れさせても良いという理論」(三輪千秋氏の投書より)は、緊急避難と呼ばれて、「必要は法律を待たない」という法格言の形ですでにローマ法に導入されていました。日本では、刑法三七条に規定があります(民法にも規定有り)。
尚、緊急避難は、より大きな利益を守るために、しかも犠牲を出す以外の方法がまったくない時にのみ成立します。イコールは緊急避難として認められますが、犠牲の方が大きいような場合、あるいは他の方法を講じることが可能な場合では認められないので注意してください。(猿新聞第10号より)
